年をとればとるほど品格は増していくのか?それとも失っていくのか? 往往にして気をつけていないと、後者のほうが多いような気がします。 なぜなら、人生経験が増えていくと、それなりの自信がついていったり、自分の経験での善悪が増えていくので、自分のやっていることが正しい、と思う人々が多いです。 それを自分軸、と呼ぶ人もいるかもしれませんが、厚顔無恥、という可能性もあります。 もし、自分に自信があり、プライドが高い人は、自分の善悪の判断を疑ってみるのは自分や物事を客観的にみる助けになります。 つまり、俯瞰して物事をみてみる、ということ。 コーチングでいう「メタ」です。「高次の」とか「超える」という意味で、高いところから事象を眺めてみること。 そうしますと、一時の感情で感情が暴れたまま相手に対応することがないものです。 一呼吸おくことができるのも、この俯瞰できる能力、そしてそれが品格につながるのではないかと経験上思います。 この「一呼吸」と、「自分を客観的に眺めてみる」というをしているうちに、最善の対応や、相手を思いやる気遣いあふれる方法がわかり、お相手にも不快な思いをさせずに済みます。品格を保ちつつの対応です。 そもそも品格とは何を表すでしょうか? goo辞典では、その人やその物に感じられる気高さや上品さ。品位。とありました。 ちょっと理解するのに難しい説明だなと個人的には感じますので、独断と偏見で、これまで品のいい人に感じた部分を言語化してみます。 私が思う品のいい人は、自分の分をわきまえている人。慎みも関係しています。 「慎み」というのは、快活でない、とか、静かな人、という意味ではなく、時と場所をわきまえた行動ができる、という意味のことです。 自分の分をわきまえていれば、どこで何をしたらいいか、何をしてはいけないのか?そして、他者目線でもそれがわかるので、これからしようとしていることや今やっている自分の行いや行動の良し悪しがわかる、ということ。 「家庭環境なので、しょうがない」と済まされるのは、20代前半まで。 20代になったら、自分でマナーを礼儀と礼節を学び、客観的に自分を観れるような視点も必要になります。 今ツイッターで問題になっている、回転寿司店での高校生が、湯のみ茶碗をなめて戻したり、回転しているお寿司に指で唾をつけまくったり、醤油の注ぎ口を舐めたり、恥も知らずにそれを顔をそのまま動画を撮って、SNSで拡散したり・・・ソース その行為が品のない行動であるかどうかがわからないのは、家庭環境と親の教育。つまり、私たち大人の品は、子供達にも影響を及ぼしているということ。子供がいるいない関係なしに。 子供達は、親の言うことではなく、親のやっていることが身につくので。 余談ですが、その後、スシローの株価が約170億円下がってしまったそうです。そしてお店はお客様がおらずガラガラ。売り上げ損失はすごいことになると予想されます。 で、お近くにスシローがある方は、応援のために食べに行くのもまた貢献かと思います。よろしくです。 もう少し、品格について深めます。品格、の格という意味は、こちらもgoo辞典によりますと、いくつか意味があったのですが、その中でも、 組成された物事の本質をなすもの。とありました。つまり、本質であることがわかります。 品格とは、私なりの説明にはなりますが、上品で俯瞰できる能力、そして、他者を不快にさせない能力と、それらがその人の本質として身についているときに、品格ある人と判断できるのかもしれません。 私の主観で思うところですので、正確な定義ではないこと、ご了承ください。 品は物事の終わり方によく現れます。 ・何かが終わった時の片付けの時。(乱雑ではないか?終われば関係ないという態度など) ・人と会ったあとの別れる時。(お相手に敬意があるかどうか?) ・長い間続けていたことをやめる時。(お稽古事やコミュニティを去る時、感謝の気持ちを乗せているか?) ・文字通り、人間関係が終わる時など。(喧嘩腰になっていないか?自らの品位を保っているか?) その品位というのは年齢関係なしに、顔立ち、服装、立ち居振る舞い、言動、そして行動といった表面的なことによく現れるものです。 金銭が絡んでいるときなどは、よくその人の本質が現れ、下品になることもありますが、客観的に見ることができていないとそれらが品のない行為であることすら見えないものです。 これは、私ができている、とかではなくて、できていないかもしれない、と言う厳しい視点で自分を客観視しています。 この辺に関しては、厳しいくらいがちょうどいいと私は思っています。と言いますのは、私の場合は少しだけ人々の前に立つことが一般の人より多いゆえに、いろんな人から厳しい目で観察されている、と言う点です。 もちろん、至らないことも多々あり、SNSの記事などは、配慮に配慮を重ねているつもりでも、あとで見たときに、書き直すことも多々あります。 たまにこういう記事を書くことで自分の身も引き締まるような感覚になります。 自戒を込めた記事ですので、たまには一緒に品格について考えてみるのもいいですね。 本日の質問 あなた続きをみる
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